研究発表の旅
自分の過ごしてきた街が一番住みやすい事を実感している今日この頃です.
やっぱり此処は涼しいですね.
先日,よく学会でお会いするM大学の綺麗な先生に「そちらはもう紅葉がみえ始めているんですか」と尋ねられましたが,頭がイカレているのかと思いました.
さすがに紅葉はまだです.(多分)
先週の9月1日から6日まで研究発表で東京周辺に滞在していました.
今回の研究発表の旅は,なかなかの厳しい日程で強行されました.
滞在日程としては,
1 stage : 総本山虎の門
2 stage : 東京夏の陣
という2つのステージから構成されています.
旅のメンバーは,
私,弾丸,豚,ラーメンマン
でした.
本来であれば,ここに「バント星人」が加わるはずだったのですが,彼は9月末から自分の星に帰るので,その為の準備に追われ,今回は参加を辞退することになりました.
例年であれば,夏の研究旅行は東京での発表のみで構成されているのですが,6月頃に我々のM先生から,
「今年は君たちに,東京での学会の前にもう一つ発表をしてもらう」
と宣告されたのでした.
そしてその発表こそ1 stageの総本山虎の門です.
これは私たちが行っている研究分野を日本全土に広めた拠点ともいえる,ある大学で行われる研究発表会です.
私たちのM先生もその大学で博士号を取得したのです.
その大学の大ボスが,
「博士もだいぶ増えてきたことだし,此処いらで一度集まって研究会でもするか」
という御考えの基で第一回の会が行われることとなったのです.
学生の私たちにとっては,
最も危険な戦場に通用するかどうか分からない武器を持って乗り込む
ことに等しいです.
しかしこれは,傷を負う危険性を含むと同時に,戦場でしか得ることのできない知見・経験を手に入れる機会でもありました.
結果としては非常に有意義な時間となりました.
(↑私はいつも最終的にこうなります.w)
大ボスには,批判されるどころか一緒にお酒を飲むことができました.
この先生の下で指導を受けてきた人達は口を揃えて,
「学生を虐める恐ろしい先生だ」
「女子学生は皆泣かされる」
と言っている為,私は何程恐ろしい方なのかと思っていました.
しかし,私としては学生思いのパワー溢れる良い先生という印象しかありません.
確かに顔面は阿修羅のような顔をしていて怖いのです.w
また,博士課程の方が,
「昨日は13時から23時までゼミだった.俺はこの人にそのうち殺されるかも知れない」
と酔っぱらって何度も言っていました.
恐らく,大して学生の事を考えていない先生やパワーのない先生がそこまで学生に対してエネルギーを使って指導することはできないと思います.
しかしながら,その方が
「先生は俺が聞かれたらいやだなーと思うところに突っ込んでくるんだよ,わかるかお前!」
と私に対して言ってきていたのですが,それはお前が悪い.
少なくとも自分の最高を持って行かないお前の気持ちはよくわからん.
加えて,他大学の私に対しても有難い御話をたくさんして頂きました.
一つだけ書かせて頂くと,
「強く自分というものを持て」
という事でした.
これから研究を続けようとも社会人になろうとも,自分に責任が生じるような決断に迫られた時にどうするかということです.
友人の,上司の,周りの意見を信じるのか.
それも一つです.
しかし,それが間違っていたときに誰々が言ったからと,こういう事を言う奴はカスです.
こんな時に,強く自分を信じて突き進むことができる力を学生の今のうちから付けろと教えて頂きました.
それは研究でも同じです.
教授の先生から,「お前のやってることはよくわからん」と言われても.
お前には分からなくても俺はわかるんだと.
これは絶対に正しいんだと.
そしてそれを証明できるようになれと説いて頂きました.
証明には証拠が必要です.
これがなければ唯の意地張りのアホです.
そして最後に,
「俺みたいな爺さんの話にウンウン言ってたらまだまだだなー」
と仰ってました.
博士とるならこの爺さんのとこですね.w
私たちの発表はと言うと,極度の短気で恐れられるM先生も終始穏やかでした.
1 stageを乗りきった我々は意気揚々と東京へと向かいました.
東京では私と弾丸の授賞式が開会式にて行われたのでした.
そうです.「優秀発表賞」という賞を取ったのです.w
弾丸は研究室一の発表能力を誇り,スライドは天下一品の化け物です.
それに比べ私は御〇ン〇ンのような発表しかできないカスです.
未だに何かの間違いとしか思えません.
1 stageの発表よりも授賞式の方が緊張致しました.W
そして2 stageの発表は無難に終え,長い旅を終えて帰路へ着くのでありました.
ここからは愚痴です.w
旅の最終日の夕食にて,我々4人は最後にビールと中華を食べようとお店に入りました.
料理も運ばれてきて,記念に写真を撮っていると,なんだか陽気な店員が,
「私が撮ってあげるアルよ」
「机でタイマーしたら斜めになるじゃん」
と言って来きました.
なれなれしいなコイツ,敬語知らねーのか.
と思いながらも,まあいいかとカメラを渡すと.
「あーフラッシュ焚いてー,何も見えないわこれ」
とほざいていました.
私が先に撮っていたときには十分写っていましたし,私は暗いところでも明るく綺麗に映るものをわざわざ選んでカメラを買っています.
きしょいなこのカス.
と思いながらも
「あーフラッシュしなくても大丈夫なんですよ」
と私が言うと,
「いやーダメダメ!君とか黒人みたいになってるよ!真っ黒!」
と笑いながら仰っていました.
キモすぎて顔にラーメンぶっかけてやろうかと思いましたが,まあ我慢してフラッシュの設定をして写真を撮ってもらいました.
みんな顔真っ白.
カスだなこいつ.
そして帰りの飛行機での騒音被害です.
私はやっとゆっくり寝れると思っていたのですが,
私の後ろには豚とチンパンジーが居座っていました.
機内に乗り込んでから着陸まで彼らは馬鹿デカい声で話をしていました.
特に豚の笑い声はひどい.
何事かと思いました.
全然寝れなかった.
22時とかですよ.
私以外にも迷惑だった人はいたと思いますよ.
私もイヤホン忘れたので,予防接種しないでインフルに罹って文句言ってるのと同じですが,上空10,000mで機体から放り出してやろうかと思いました.
あー今日は良いオフだ.
弾丸:私の研究同志であり,とても温厚な性格.彼のような者を天下泰平な人と呼ぶのであろう.100m を10秒8で駆け抜ける.