実家帰省
オフから戻りました.
今年は本当に冷夏なんですね.
既に夜は快眠できる涼しさとなっております.
3日坊主のお前がなんとか続けていた日記もついに終わったな.
と先日友人に言われました.
否,更新したいのは谷々だったのですが,ここ7日間は身体と環境が書ける状態ではなかったのです,
10日から13日の間は実家に帰省しておりました.
大学の学部時代は,夏休みと冬休みに実家に戻り長期間アルバイトとして家業の手伝いをして,イタリアへ逃亡する資金を稼いでいました.
しかし,院生になってからは研究や就活に追われ,忙しくて帰ることができない状況が続いていました.
という事で久方ぶりの実家の手伝いだった訳です.
きつい.
本当にきつい.
11日と12日の2日間だけだったのですが,仕事終わりには身体が動かなくなりました.
実家は町の造船所で,私は基本的に親父の手元として走り回るのですが,6歳からずっと手伝っているにも関わらず,24歳となった現在でも思いっきり頭を叩かれるほど怒られます.
道具の名前も結構忘れていて大変でした.
今となっては妹の方が私よりも自在に旋盤を操っています.泣
現在は不景気で,ウチの会社も船を卸すことができていない状況です.
其の為,基本的に仕事は修理が多いのです.
当初の予定では,
1日目 タダノのクレーンの組み立て
2日目 プラのケース作り
と親父から聞いていました.
皆さん,
知ってる人も知らない人も,
プラスチックのハンドレイアップ成形は大変な作業なんです.
特にウチはGFRPなんで,
めちゃめちゃ痒くなります.
加えて私は,積層工程でのローラー掛けが苦手でオヤジに褒められたことがない.
小さいときから一番嫌いな作業でした.
仕事前から憂鬱です.
ところが,1日目の11時頃,修理が終わり,組み立てたクレーンの試運転の際に問題発生.
このクレーンは写真のような4段クレーンです.
異常は,全てのブームを伸ばし切り縮める際に,先の細いブームから縮まずに,手前の1段目の太いブームから縮むというものでした.
クレーンは手前の太い部分の内部が2段階のピストンの様な構造になっているのですが,油圧で稼働しているので,一段目が伸びきった瞬間に連結している制御装置(少しあそびのあるスイッチのようなやつ,名前わからんw)が押さえつけられて,2段目に圧が掛かる仕組みです.
私も今回バラして初めて知りましたw
其の為,縮める際に2段目以降が縮まり切る前に1段目が縮まるのはおかしい訳です.
親父は業者と電話で設計図を見ながら“あーだこーだ”やっていたのですが,どうもクレーン内についてあるはずの部品がないのです.
それは,ピストン内にあるシャフトと制御部分の繋ぎにある逆止弁のような働きをするチップのような物です.
結局もう一度やり直しです.
部品は直ぐに発注しましたが,届くのは翌日なので組み上げるのは明日です.
夜まで掛かってクレーンを解体.
油圧の仕組みとクレーン構造の御勉強です.
バラバラのクレーンの写真撮っておけばよかった...泣
私としては2日目のプラ仕事がなくなり,
クレーンの勉強までできて万歳です.
ですが,会社の仕事としては無駄な手間なので,親父は狂った様に吠えていました.
しかし,一回目にバラしたときにそのチップがなかったのは今でも謎です.
タダノさんでの付け忘れかと思われましたが,その場合クレーンは1年も持たないそうです.
2日目にクレーンを組み終えて4段目から順に縮んだときは少し感動しましたね!
社会人になったらこんな感動をもっと味わうことができるのでしょうか.
私が実家の手伝いをする度に思うのは,こんなに大変な仕事を毎日しながら自分や妹を学校へ通わせてくれているのだなという実感です.
母は親父に怒られながらも私達の為に実家の手伝いをしてくれています.
本当に頭があがりません.
大学院まで進学させて頂いて,心から感謝しています.
就職してお金が貯まったらイタリアにつれて行ってあげたいです.
私はあまり地元が好きではないのですが,この気持ちを忘れない為にも時間があれば実家に帰省して家の仕事を手伝うようにしています.
親の仕事の大変さがわからない子供は不幸だとよく感じたものです.
13日の墓参りでは,これまでの私の有意義な人生を支えて頂いた御先祖様にも挨拶をしました.
そして明日14日からは大学の先輩を訪ねて700kmの旅に出ます.
そういえば,melojuさんという方に初★をつけて頂きました!
私の日記のような不浄な事物を嘱目して頂けるとは,
貴方様の寛仁なる御気遣いに敬服致します.